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ルパート ニーヴ デザインのポーティコ5042。高名なニーヴが作ったテープエミュレーター、ラインアンプです。ヤリます。かなりクールです。

デジタル天国の今、とてもワイドレンジでクリアな制作が出来るのにいまいち昔のレコードの魅力にかなわないという悲しい側面があります。60年代、70年代の音楽は限りなく100%に近い確率でアナログテープに記録され、ミキシングされのつくられたものです。
ナローで倍音豊かに滲んでいる音がやっぱ最高だったんじゃね?そんな気がしちゃった時代錯誤者達のためにアナログテープの心地よい体験を手っ取り早く手に入れられる機械として存在しているのがテープエミュレーターです。

デジタルモデリングのテープエミュレータープラグインが結構出てるのだけどこれがまた悲しいくらい微妙。ほぼ全部試していていますが健闘しているもあるのけど微妙はやっぱり微妙なレベルというのが現状。モデリングではないディスクリートのテープヘッド回路のマシンを積んでしまったのがこの5042。

さて、これ。NEVEの入出力トランス仕様のクラスAディスクリートアナログマシンってことか知らないがとりあえず音を通すだけで音が良くなる。ラインアンプ自体はすごく現代的でNEWっていうかNUEなサウンド。ほんとニーヴは良いセンスしてます。
テープモードが2種類あって、ひとつはとりあえずいい感に倍音が増し、ザラついてハイ落ちする。もうひとつはすげーかっこよく荒れたドンシャリになる。いやはやGJっす。
機能以上、

では無く。

この5042は地味なコンプ&リミットもしてくれます。本物のテープ磁気ヘッドの回路が入っているらしいので本気のテープコンプします。60年代、70年代ラバーズはこれで泣ける。
うちでは光学式、TUBE式のコンプリミッターがあるので質感変更機というよりは磁気回路式(?)のコンプリミッターと認識して積極的に使ってます。
収録時、トラックダウン、マスタリング調整。どこでも出てきます。
とくに収録時、演奏家のほとんどはみんなアナログ派なので結構感動されます。

1個で2chステレオなんだけどもう一台用意して4chドラムレコーディングとかで使いたいなぁ。