phat tuesday sound news & more 2010

ファットチューズデイサウンドのブログです。

韻牙ランド IgA REMIX

近頃、というか近年あまり記事を書いていないしWEBも更新していないので、あれはもう廃業してるんじゃないかと(笑。そんな声を聞いたので、やはりたまには書こうと。建前上、ブログというツール自体が流行ってないことをこの言い訳にはしない、一応(笑。

少し前のものだけどEDMっぽいミックスの仕事があって愉しかったのでご紹介。
既に解散している札幌の伝説的なHIPHOPグループ、韻牙ランド。なぜか昔から北海道はHIPHOPに限らずクラブ音楽のコミュ二ティーが進んでいて、必ずレベルの高い音楽が出てくる。つかジャズ、クラシックにしてもとにかく総合的に音楽レベルが高いよね。日本特有のベタ付きが無い土壌というのも理由にあるかな。

さて、これは彼らの”ヒーロー”という曲のラジオ番組用の特別なリミックスバージョン。札幌で活躍しているリミキサーIgAによるリミックスをこちらでミックス・マスタリングをおこなったもの。EDMテイストが非常にユニークにちりばめられていて仕上がりもまま気に入っている。音源としては発売していないものなのでまあレアか。



ちなみにex韻牙ランドの二人は現在セビロキルというグループで活動している。よりPOPなサウンドなんだけどベテランらしくツボが抑えられていて完成度は高くそれはそれで好き。

セビロキル

IgA 

2015年では初めて記事になるよな、と数えたら18ヶ月ぶりでした。
この間、隠れHIPHOPファン的にはすごく面白いムーブメントも起きてて近年とてもたのしい。
紹介したい機材なんかもいろいろあるんですがね。それらはまたの機会にー(いつ?)



 

Softube Console 1

3月も終わりますが、2014年、あけましておめでとうございました。

昨年は遂に年に1度のブログ更新となり、ごくごく少数の読者の方々には申し訳無く思っています。そういえば昨年、唯一の回でイチオシしたダフトパンクのランダム・アクセス・メモリーズ が 本当にグラミーを獲ってしましましたね(笑)。さすが俺。芸名プロフェットにしようかな・・・と、ご自愛モード満載でスタートしている2014年です。


放置している間に、世の中もずいぶん変わった感あるんだけど、これはこれとして、時間をみて少しずつ紹介して行きたいと思います。
 

consoleone
 

No.1。一番最近買ったのがSoftube Console 1。今買うと日本で 第一号っすよ。と、そそのかされて導入。いや前からすごく気になっていたものなのだけども。Softube は、アナログモデリングプラグインで有名。今、破竹の勢いのUniversal AudioのUADプラグインに対抗できる数少ないプラグインデベロッパじゃないかと思います。最近になって、評判の良かったAbby Roadプラグインとかも実はSoftubeのOEMだったことを知りました。納得。いいメーカーなんです。

そのSoftubeがSolid State Logic公認で4000Eのチャンネルストリップのモデリングプラグインを作り、さらにそれと連動する専用のリモコンも作って、DAW上で本物のSSL4000Eでミックスする感覚で作業できるというとても面白いシステムを完成させたのがコレ。画期的な箇所は画期的なだけに、説明するのが長くなりそうなので詳細はメーカーページへ(笑)。


自分的にやっぱりDAW上のEQを直接回したい。その一心で買ったようなもの。つうのも、かつて・・・、NocturnというNovationのコントローラーを使ってEQをやっていて。その頃とても幸せな日々を過ごしていたんですが、まあ壊れて。その時、なんとなくラップトップで全部できる完結できる”スマートなスモールシステムみたい感じに憧れはじめたもんですから、俺もマウスでだけでしっかりできる様にならなきゃなっ!と買い直しをしなかった。そのせいでか知らんけど、なんか上がりに納得できない時期が続いたことがありました。慣れればマウスで回しても一緒だとも思うんだけど、直接回すことでベターなポイントを発見ができていた気がしてる。

このConsole 1、関心するくらいホントよくできてて、動作とかも心配ナシ。楽しいし。ただ本当にこの機械を4000Eの代替機としてを使い切ろうと思うならば多少慣れる覚悟が必要。ロータリーエンコーダーのサンプリング精度が問題かどうかは分からないけど、Qをスウィープさせるのとかもゆっくりやらないとポイントが飛んでしまうし、ディレイも少しあるから急げば急ぐほど微調整が難しい感もある・・・、当たり前だけどさすがにアナログの1:1のレスポンス感はないということ。今のところマウスの方が断然ミックスが速い(笑)。

でもでもですよ、やっぱし触って回したいときに回せる相手がいるっていいんすよ。マウスがおっくうになったり、なんだか良く分からない音源に遭遇してEQポイントをロストしてしまったときとか。ミックス行為にうんざりしてしまった時とか(笑)。それこそマスタートラックのEQとかは必ず触りたい派なのでとりあえず今は手軽なアウトボードインサート的な感覚の選択肢としてハッピーにつき合っています。それなりにしっかりとした値段なんだけど、良く分からんプラグインやアナログエミュレーションアウトボードに手出すんならこっちも方がオススメ。

 

ところで、このコンセプトの製品。ずうっと前から欲しいと思ってたんだけど、個人的にはSony Oxford(Sonnox)にやって欲しかったですね。


 

Daft Punk / Random Access Memories

音楽を聴いて鼻血が出るなんてことは人生に何度もあることではなく。また、そんな体験なく人生を終える人の方がほとんどな訳だけれども。Daft Punk の新譜 Ramdom Access Memoriesなんですけどね、、、マジ鼻血が止まんねえのです、コレ。


DF

Daft Punk、、、フランスのロボットロックのユニットでーなんて語るのは野暮っつうか、まあ知らなきゃググれっつうか、もういいや。ミックスの世界で言うと、熟練のエンジニアだけがこっそり使っていたサイドチェーンコンプを使ったダッキングテクを前面に出したキックの4分打ちで世界をぶっ飛ばした人達。おかけで世のDAWはみんなサイドチェーン機能が付いた(笑)。それだけじゃないけど、とにかくセンスが良くて手法やアプローチ自体全部ひっくるめて今のエレクトロミュージックを基礎を支えてる。いまやその影響力は冗談抜きでビートルズやヘンドリックスと並んでるって意見に異論は無いと思う。

で、そんなことは真剣に音楽制作に取り込む人達にとっては常識レベルなのでいまさらどうでもよくて。言わせてほしいことは、このレコードが今世紀最高のレコードだということなんだわ!

彼らの音楽はもともと70`s のファンク時代のハービーハンコックあたりがベースになってる気はしてたんだけど、本レコードでは今までのサンプリング、打ち込みの代わりにナイルロジャース、オマーハキム、ネイザンイースト、ポールジャクソンJrとか出てきて、ハンパねえグルーヴ出した生演奏とアナログシンセをめちゃいい感じで絡ませたディスコティックに締めてて。
収録に、NEVEコンソールからアナログマルチを回してー、デジタル取り込んでー、エディットもすげー丁寧にして。そんでミック・グゾウスキーがミックスにでてきちゃってなんてもう夢みたいなことしてる上に、曲もアレンジもセンスいいしさー、散々聴いてきたCD品質のはずなんだけど死ぬほど音よくってーって、もう「ヤベー」んだよ(笑)!!!

あ、また鼻血が(笑)。


行ったきり帰ってこれないアメリカーナとは違うハイセンスなヨーロピアンの自制心と途方もないレコード制作への情熱。そして超一流プロフェッショナルのスキルと感性で出来上がった傑作なんでないですか。もうグラミーアワードあげちゃいましたけどね、自分の中で。

あと、某有名レコーディング雑誌に特集があって、久しぶりにめっちゃワクワクして読んでだねー、、、ってさ、それ自体20代にもどった感じで笑えて。

とにかく書ききれないほどいろいろな視点でインスパイアされたし、やっぱり音楽っていいなって心底思えたレコード。やっぱり情熱があればね、まだまだ作れますよ、すげえいいレコードは。


P.S. もう2013も半分でしたね。更新してないけどちゃんと仕事してますよっと。皆様あけおめでしたー、あはは。

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