マッキー ヘッドホンマトリックスミキサー HMX-56です。今年3月より導入されたウチの最新機材です。結構最近発売された機械だった気がしてますが最初みた時なんだコレ?と思いました。ミキサーはミキサーでも簡単な話が簡易キューボックスなんです。

その前にキューボックスとは何かってーと、演奏家たちがレコーディングの際のモニターに使うミキサー機能付きヘッドフォンアンプです。それぞれドラム、ベース、ギターなど各楽器に分けられた音信号を演奏家側の手元で自分の好みに音量バランスを調整できます。日本においてレコーディングスタジオと名前がついているハコではほぼ100%常設されている常識的な機械と考えて良いでしょう。

さて、こちら格安出張レコーディングサービス phat tuesday sound での話です。

そのキューボックスというものは人数分の台数とそれぞれにマルチケーブルで音声トラックを分配するアナログシステムのようなものでとても個人で持ち込めるものではありませんので収録時のモニタは全員が聞ける2ミックスをさーっと作って分配していました。

ちゃんと聞こえるモニタミックスを作ってあげればそれで何とかやっていけますが、演奏上注意して聞くパートはやはり千者万別、千曲万別。モニタ環境はパフォーマンスにも影響するものなのでの改善したいと常々思っていました…

…本当は単純に
『自分の楽器もっと上げられないすか?』と聞かれる度、
『できない』って言う自分にイラッとしてた(笑)

ええと、そんな中発見したのがコレなのです。

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はい、戻りましょう、マトリックスミキサーです。ヘッドホン分配器とは違い入力が8chあります。

stereo 2ch
aux return stereo 2ch
mono 各4ch

6つのヘッドホンアウトがあり、それぞれ個別に各入力されたチャンネルを好きな量おくれます。

たとえばオーディオインターフェイスの出力を振り分けて…

stereo 2ch にはドラムバス
aux return stereo 2ch にはリバーヴなどのエフェクト返り。
mono 1 にはベース
mono 1 にはアコギ
mono 1 にはエレキギター
mono 1 クリック

とかにして6人それぞれに異なった楽器の音量を送れるのです。

キューボックスのように演者が手元で行うまではできませんがこの一台でおよそライブ時のモニターミキサーくらいの対応ができるようになるのです。

一言、最高。

マイクプリつきオーディオインターフェイスのような準プロ機器とノートPCを持ち込んで収録を行う方はそこそこ居ると思いますが、おそらくアメリカに行くとガレージバンドという言葉があるほどなのでそのスタイルで収録しているエンジニア、またはエンジニア役は日本の何十倍もいるはずです。
彼らのモニター需要にレスポンスしたナイスな製品と考られますがワタクシ勝手に日本を代表して感謝しておきたいと思います。謝謝。

今回気づいたこと:Mackieはやっぱりみんなの味方。